「カシュガルに行かないと新疆を知ったことにはならない」との諺があ る。バザールを歩いていて、その意味がよくわかった。話されているウ イグル語はカシュガル方言らしい。とにかく食や技巧への追求がどん欲 である。原始的な手法の歯医者、すご腕の調律師、親子の木工職人など が無造作に軒を連ね、街路には練炭の匂いが羊肉の焼けた匂いに入り交 じっていた。